2013.12.03(294)

「私の手帳の書き方 2013年」

高橋書店 ラフィーネ ポスタルコ カレンダーカバー ラミー2000 0.5mmペンシル

昨年のこの時期にアップしたコラム「私の手帳の書き方・使い方2012 年~2013 年」、一年間を通じて読者の皆さまのアクセスがとても多かった。

多くの方が手帳にどうやって書いたらいいのだろうかと悩んでおられるということなんですね。考えてみれば、手帳の書き方を誰かに教わった覚えなどない。私もなんとなくこうやるんだろうという自己流でこれまでずっとやってきた。

たまに文具交流会などでひとさまの書き方を見せていただきなるほど、こういう手もあるんだと勉強になることがあった。その使い方いいですね、と言っても当のご本人は別に特別なことをしているという感覚はないらしく、私が驚いていることに驚いている。

特に手帳はノートと違って記入スペースが小さい。限られたところに必要な情報を見やすく書き残していくので、各自が日々積み上げていった独自のノウハウというものが生まれてくるのだろう。必ずしもその全てが自分に合う訳ではないが、部分的なエッセンスはとても参考になる。

ということで今年も私の書き方・使い方をあれやこれやとお話ししてみたいと思う。私はかなり変わった使い方をしているので、はたして読者の皆さんのご参考にしていただけるのか大いに不安ですが。。。

■ 今年もマンスリー手帳

かれこれマンスリー手帳を使い始めて9年目になる。それまではウィークリー派だった。マンスリーに変えた一番の理由はウィークリーでは予定の管理がいまいち上手くいかなかったから。

私の仕事の特性からかもしれないが、常に1 週間、2 週間先の予定を見据えて今日をどうやって生きるかを決めている。ウィークリー時代には、新しい週のページをめくるたびにあ!あさってに締め切りがあった!と慌てることがあった。その前の週の予定ばかりに気を取られて次の週の予定を見るのをすっかり忘れていたのだ。

なんのことはない次のページをめくればいいだけなのだが、ついつい面倒くさくてそれすらしなくなっていた。マンスリー手帳にすることで常に先々の予定が目に入ってくるのでそれらを確認しつつ日々を送れるようになった。

それからカレンダーが馴染みやすいという点もある。子供の頃からずっと見続けているので、頭の中にすんなりと入っていく。それこそ砂漠に水かみるみるしみこんでいくようにスウッと入ってくる。このスウッと頭に入ってくる感覚はスケジュール管理ではとっても重要だと私は考えている。

ということで来年もマンスリー手帳でいくことにした。昨年に引き続き高橋書店の「ラフィーネ」(A6文庫本サイズ)にした。

私の手帳の書き方 2013年

今年の花柄は例年よりさらに華やかでレジに持って行くのがとっても恥ずかしかった。レジの女性が「840 円です」と言う時、チラッとこちらを見て「これあなたが使うの?」と思っているような気がして背中に滝のような汗が流れた。「ラフィーネメンズ」というタイプが出てきてくれることを切に願っている。

■ しおりを大きなタイプに変更

「ラフィーネ」には、もともとひものしおりが付いているが、私はそれをグイと引っ張って取り払っている。その代わりに付けているのが薄っぺらいクリップ状のブックマーク。今年はそのクリップを少しばかり大きなものにした。

私の手帳の書き方 2013年

それは今月のページを開くスピードを速めたかったから。これまでは、今が10 月なら10 月のページの一枚だけにクリップをとめていた。これだとその都度指でクリップを押さえて開く必要があった。

もう少しはやくページを開けないかと考えより大きなクリップを使い、今の月のページと以前のページも一緒にとめてみた。

私の手帳の書き方 2013年

こうするともはや指でクリップを添える必要はほどんとなく、手帳を開くとその月になりやすくなった。

私の手帳の書き方 2013年

デメリットとしては過去のページが開けにくくなること。私の場合、過去を振り返ることはあまりないので、不便はほとんど感じない。過去よりも今の月がコンマ1秒でも速くひらける方が重要だ。過去を振り返るより、今を生きるのだ!(なんてね。。)

■ ラベルシールは、ノートページに貼り込む

私は手帳に貼って剥がせるラベルシールを結構よく使っている。用途としては、その日に必ず持って行かなくてはいけないものをラベルシールに書いて、目立たせるというもの。マンスリーは特に一日の記入スペースが小さいのでこうした追記的なことは欄外に書くことがある。

ただ欄外に書くだけだとうっかり見落としてしまうことがある。そうした時に黄色やグリーンのラベルシールを貼っておくと忘れずにすむ。

私の手帳の書き方 2013年

色々なサイズがある中で、私は小さなタイプを使用している。これまでこうしたラベルシールは手帳カバーの後ろになにも考えずに収めていた。

私の手帳の書き方 2013年

「しまっておく」という意味では、全くもって最適な場所だった。しかし、いざラベルシールを使おうとしたときこれが少々やっかい。何枚もあるラベルシールをカバーから滑り出させ探して貼るという作業が伴う。もっとスムーズに出来ないだろうか。。。

そこで、手帳の後半にあるノートページにテープ糊で直接貼ってみることにした。

私の手帳の書き方 2013年

ページをめくるだけなので目当てのラベルシールへのアクセスが断然速くなった。ラベルシールを剥がすときは台紙を少しばかりグニャリと折り曲げなくてはならない。それをノートページごとやってしまえばいい。ラベルシールを全部使い終われば、そのページを切り取ってしまう。空になった台紙ページを後生大事に持ち歩いても意味はない。

私が使っている手帳のノートページの一部には予めミシン目が入っているので、切り取りも楽。

■ 完了したことがわかるマーク

昨年から導入した「ボタン式チェックボックス」。

私の手帳の書き方 2013年

ついつい押したくなるデザインを意識して考えたものだ。これはなかなかいいぞ!と思っていたが、実は今は使っていない。その代わりに新しく導入したものがある。それはタスクの周りをグルッと囲みその右上に四角いチェックボックスを書き入れるというものだ。

私の手帳の書き方 2013年

アプリやFacebook で新しい更新があるとアイコンの右上に赤い数字が出るが、ちょうどそのような感じだ。たとえば、「PC のバックアップ」という予定があったらその右肩に□マークを乗せる。そして、完了したらその□マークを塗り込む。

私の手帳の書き方 2013年

たくさんの情報が書き込まれた手帳紙面においてもこの「右肩□マーク乗せ方式」は意外と目立つ。完了したもの、まだのものがハッキリと区別できる。いつもFacebook を見て右肩にあるマークに敏感になっているせいかも知れない。

■ 工程表を塗りつぶす

pen-info.jp、オールアバウト、雑誌の「THINK!」といった連載仕事の進行管理のために使っている工程表。一本の原稿を仕上げるのに大体8~10 工程くらいがある。以前は、ひとつひとつの工程が終わるとオセロのように、そのマス目に●印を書き入れていた。今年はそのマス目全てを塗りつぶしてみることにした。

私の手帳の書き方 2013年

実際にやってみてわかったのだが、完全に塗りつぶした方が進んだレベルが1 本の棒で示されるので進み具合が今まで以上に直感的に頭に入ってくるようになった。

■ 一ヶ月外枠囲み方式は今年も健在!

数年前から取り入れている1 ヶ月の外枠を囲む方式。今やこれなしでは私のスケジュール管理は成り立たないというくらいに私の頭、そして体に馴染んできている。

私の手帳の書き方 2013年

一ヶ月は限られているということ、そして、一ヶ月が形として認識でき予定が頭に染みこんでくるようになる。昨年からその外枠をグレーのマーカーで書いている。このグレーの色は大正解だった。予定を書き込んだページを改めて見てみるとグレーの外枠がすっかりと紙面の中で一体化している。

たぶんそれは、シャープペンの筆跡との相性がよいからだろう。シャープペン、つまり黒鉛芯の筆跡は黒と思いがちだが、実際はグレーをしている。

私の手帳の書き方 2013年

同じグレー同士という相性の良さがあって見ていてとても心地よい。

■ 年間カレンダーページの活用

高橋書店のラフィーネを使い始めて、今年で6 年目。

こう長く使い続けていると色々と使いこなせるようになっていく。ただ年間ページだけはずっと放置したまま使えずにいた。

私の手帳の書き方 2013年

別に無理して使わなくてもいいのだが、あるとき一つの活用法を思いついた。私は、最近自分の行動周期というものをなにかと調べている。たとえば、髪を切る周期。これはだいたい7週間。こうしたちょっと長めの周期を調べるのに年間ページは結構使える。マンスリーカレンダーに書き込むと振り返るのが大変だが、年間カレンダーならその周期がひと目でわかる。

まだ、使い始めたばかりだがたとえば、コピー用紙1 箱を使いはじめた日を書き込んだり、スニーカーをおろした日などを書き込んでいる。

私の手帳の書き方 2013年

さて、その周期がわかってどうするか??ウム、、あまり意味がないかも。。。。。。。

■「時計式ToDo 管理付せん」の仮保存

手帳とあわせて愛用している「時計式ToDo管理付せん」。

マンスリー手帳は1ヶ月を見るためのもの、対して「時計式ToDo管理付せん」は1日を見るためという具合に明確に使い分けている。デスクでは、PC のモニターの下に貼ってアナログ時計を見つつ、オンタイムで仕事が進んでいるか、それとも遅れ気味なのかをチェックしている。

私の手帳の書き方 2013年

ひとたび外出となれば、その「時計式ToDo 管理付せん」をはがし手帳の専用ページに貼って出かける。以前はポスト・イットのバックシート(台紙)をちょうどよい大きさに切ってそれを貼り付けて使っていた。一年間にわたって結構貼っては剥がしを繰り返すのでバックシートだと表面が毛羽立ってしまう。

毛羽立つと粘着性能が落ちてしまう。他にいい方法はないだろうかと考えた時、一ついいものを思いついた。マスキングテープだ。

私の手帳の書き方 2013年

そもそもマスキングテープは、その上から塗料などを塗ったりするのに使われている。表面が頑丈に作られているはずだ。付箋の貼り剥がしにもきっと適しているに違いない。結果は、バックシートよりも頑丈で一年間使い続けても表面の毛羽立ちは見られなかった。

私の手帳の書き方 2013年

マスキングテープは表面がツルツルとしているので付箋の貼り剥がしがとてもスムーズにできて気持ちいい。

私の手帳の書き方 2013年

このような感じで昨年の使い方をベースにしてほんの少しずつカスタマイズの手を加えている。昨年に比べたら、それほど大きな変化はないけどそれはそれでいいと思っている。すこしだけど、私にとって着実に使いやすくなっているという感覚はたしかにある。

そもそも、この作業は、あまり急いでも仕方がないと私自身は割り切っている。というのも、こうした作業にはきっと最終ゴールというものはないと思っているから。働き方や生き方がこの先もたえず変化していき、それに伴い、手帳の使い方も変化していくものだと思う。

私の手帳の書き方 2013年

■記事作成後記

2014年に向けて手帳カバーを新調しました。カバー自体はこれまでと同じポスタルコの「カレンダーカバー」。これまでオリーブ、ネイビーと使ってきましたが、来年はブラック。

私の手帳の書き方 2013年

このブラックもいい感じです。圧縮コットンのブラック具合も美しいです。

私の手帳の書き方 2013年

□ 高橋書店 ラフィーネ
□ 私が手帳用ペンとして使っているラミー2000 0.5mmシャープペン
□ ポスタルコ カレンダーカバー

□ 「時計式ToDo管理付せん」は、以下のショップで販売されています。
* フライハイト
* フライハイト 楽天ショップ
* アサヒヤ紙文具店

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