文具で楽しいひととき
LIHIT LAB.
ツイスト リングノート
中の紙を取り出したり、差し込んだりが自由にできるものに「ルーズリーフ」や「システム手帳」というものがある。これらはいずれもバインダーと呼ばれるリング状の綴じ具を備えており、それを外して中の紙の差し替えを行うというものだ。
それ以外の一般的なノートでは中の紙を一度切り離したら最後、再び綴じこむことはできないと相場は決まっていた。そう思っていた矢先、その常識を覆すノートを見つけた。それが、このリヒトラブ ツイストリングノートだ。
これはノートであるのに紙の差し替えが自由にできるというものになっている。ちょっと見ただけでは、ごくごく普通のリング式ノートという感じである。ちなみに、「リングノート」とは、紙をリング状のもので綴じたものである。見た目どおりこれまでのリングノートとなんら変わることなく使うことができる。
では、中の紙をどのように外すのか。これが実にユニーク。まず、外したいページを開き、左手でノートの左上を、そして右手でノートの右下をつまむ。
このときに、リングのすぐ近くをつまむのがコツ。ちなみに、ここをつまめばいいというところにマークが付いている。そして、ここからがこのノートの最大の見せ場。それぞれの手を斜め方向に引っ張る。すると、すべてのリングが外れる。
これで中の紙を取り外せばいい。再びリングを閉じるには一番上のリングを指でつまみカチンと閉じる。そして、ジッパーを閉める時のように、指をスライドしていけばパチパチと気持ちよく閉じていくことができる。このように実に簡単にリングの開閉ができるので、それでは普段使っている最中に不意にリングが外れてしまわないかと言うことが気になる。
しかし、リングはカギ状にしっかりと噛みあっているので、先程のように斜めに引っ張らない限りは大丈夫である。ルーズリーフやシステム手帳のように大きなバインダーを持つことなく、中の紙が自在に差し替えできる。例えば、学生であれば教科ごとに分けてノートを整理したり、仕事をしている方ならプロジェクトごとの仕事の管理など、1冊のノートで幅広い情報を整理・管理することができる。
*このコラムは、神奈川新聞での連載「至福の文具」を加筆修正したものです。
□ 各種ツイスト リングノートは、こちらで販売されています。
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