2012.07.10(259)

「オープンファイル」

SQUAMA

PANTA

「食べ物は残さずにいただく」「朝起きたら水を一杯飲む」「締め切りの2日前には必ず提出する」などなど。これらは私が生きていく上で必ず守ろうと心の中で大切にしている信条。親に教えられたものだったり、45年という人生の中で自分なりに見つけたものだったりする。

それから仕事していく上で気を付けているものに、「書類は机の上では立てる」というのもある。書類は立てると場所もとらずに机の上を広々と使える。「机はものを置く場所ではなく、仕事をする場所」と心に決めてから書類そして手帳に至るまで立てるように心がけている。書類は普通、机の上にベタッと平置きしてしまうことが多い。立てるよりずっと楽なのでついついやってしまう。

書類を立てるには、まずクリアファイルあたりに入れて、さらにファイルボックスや本棚に入れるという工程が必要になる。おそらく、書類を立てるに至るまでのこうした諸々の作業が面倒くさくって、ついつい書類のままポイと平置きしてしまうのだろう。

まぁいいかと、軽い気持ちでスタートしたその平置きがいつしか書類の山へと変化していく。書類は縦置きの方がいいのは、誰しもわかっている。ならば余計な作業を極力なくして縦置きできればいいのではないか。その一つの回答ともなりそうなのがこの「 PANTA 」。

SQUAMA PANTA

かねてより間もなく発売しますが続いていたが、このほど正式に販売がスタートした。

■ 12度という傾きで自立

この「PANTA」の特徴は12度という傾き。

SQUAMA PANTA

この絶妙な傾きによって、書類を書類のままクリアフォルダーなどに入れなくても自立させることが出来てしまう。スキー場の傾斜をいろいろと調べてみると、平均12度というところがいくつもある。スキー場で12度というのは、きつ過ぎずそれでいて緩すぎることなく、ちょうどいいところなのだろう。これは机の上でも当てはまり、基本平面の机空間にこの12度の「PANTA」をポンと置いても、異次元的な違和感はほとんどない。

本体はメタル製で、一般のブックエンドに比べると、かなり重い。ブックエンドは両側で本などを支えるが、「PANTA」の場合は一つだけで支えなくてはならない。その荷重に耐えられるようにあえてこの重みにしているのだろう。その重さは二つの足そして、角で支えられている。

SQUAMA PANTA

足といっても線になっている。

SQUAMA PANTA

この足にはカバーが付いていて、むやみに動かないように、そして机に傷など付けないように配慮されてある。

■ ここにいろいろなものを立てかけてみよう

まずは本。一冊二冊と本を立てかけてみると、まるで本が「PANTA」に吸い込まれていくようにフィットしていく。

SQUAMA PANTA

ブックエンドに本を入れる時は、とりあえずここに入っておくれよという感じでやや押し込み気味に入れていたが、「PANTA」では、そうしたことがなく本の方が「PANTA」に収まりたがっているようにすら感じる。

SQUAMA PANTA

■ 次にクリアファイル

数枚の書類をクリアファイルに入れて立ててみると、何の問題もなく「PANTA」君としては、お茶の子さいさいという余裕ぶりで、受けとめてくれる。

SQUAMA PANTA

SQUAMA PANTA

次に、これならどうだとクリアフォルダーの中の書類を全部抜きとって、ヘニャヘニャのクリアフォルダーだけで立てかけてみる。するとどうだろう、さっきまでにヘニャヘニャだったクリアファイルがシャキッと自立する。

SQUAMA PANTA

SQUAMA PANTA

支えている「PANTA」の横パネルがクリアファイルの7から8割くらいの高さがあるので、おそらくこれによりシャキッとさせているのだろう。それならこれではどうだと、こんどは書類を2枚ホチキスどめしただけのもので試してみると、これも結構すんなりと立つ。

SQUAMA PANTA

SQUAMA PANTA

■ 紙一枚だと・・・

私の方もなんだか意地になってきて、最後に A4の紙1枚だけで試してみた。これも自立してしまうのだ。

SQUAMA PANTA

SQUAMA PANTA

12度という角度の懐の深さを思い知らされた。しかしながら、なんでもかんでも自立させてしまう立役者は、この12度だけではないようだ。「PANTA」のボディ全体を撫で回してみると、底辺の部分だけ指触りが違うのに気づかされる。ちょっとザラザラとしているのだ。

SQUAMA PANTA

12度という斜め具合で書類を受けとめ、さらに書類の足部分が滑らないようにもしていたのだ。これまで私はまな板スタンドをファイルや書類スタンドに使っていた。クリアファイルやマニラフォルダに入れたものであれば、全く問題はなかったのだが、A4の書類をホチキスでとめただけのものだと書類の上ががテロンと垂れ下がってしまうことがあり少々気になった。

一生懸命仕事をしているすぐ隣でテロンとなっていては、こちらの仕事の士気までテロンとなってしまうというものだ。これは大いに気になる。書類単体でもテロンとせずに、シャキッと自立させたいと思っていたので、「PANTA」はその点で優れている。

この「PANTA」を仕事に導入するとこんな感じで活用できる。

その日にやらなければならない書類、つまり ToDo 書類をやる順番に並べてこの「PANTA」にセットし、あとは手前から順次取りかかっていく。実際に並べてみると、本当にただ並べているだけのシンプルな状態になる。

SQUAMA PANTA

いわば「オープンファイリング」。しばらくはこの「PANTA」で机の上の書類管理を行ってみようと思う。

SQUAMA PANTA


■ 記事作成後記
「PANTA」が書類単体でもシャキッとさせることが出来るとは言え、書類は横位置にセットした方が安心感があります。また、書類一枚で自立できるのは、あくまでも「PANTA」に直接セットしたときです。先に本などをセットして、その隣に紙一枚をセットすると、支える面積が小さくなるためでしょうか、なよっとしてしまうことがあります。

また、あまりにも薄い紙だと、この場合もなよっとしてしまうことがありました。そうした場合は、クリアフォルダーなどに入れるのが良さそうです。「PANTA」の下側の部分はちょっとユニークなフォルムをしています。実はこれ意味がありまして、2つの「PANTA」を連結できるようになっているのです。

こんな感じで。

SQUAMA PANTA

SQUAMA PANTA

12度がリズミカルに並びます。「PANTA」はコンパクトなパッケージで自分で組み立てるようになっています。

SQUAMA PANTA

SQUAMA PANTA  3,600円+tax
「モノが少ないと快適に働ける 書類の山から解放されるミニマリズム的整理術」本書の中でもPANTAを使ったデスク整理術を紹介しています。
SQUAMA PANTA

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