文具で楽しいひととき
コナリスエンタープライズ
ジャバラック
私は書類大きく3種類に分けて整理している。まず一つ目は、永久保存的なもの。例えば、契約書や資料など、今となっては頻繁に見ることはないけれど、決して捨ててはいけないもの。こうしたものはいつも近くにある必要はないが、必要となれば速やかに探し出せなくてはいけない。これらの書類は、2穴のリングファイルやポケットファイルなどに入れて、本棚やロフトなどに押し込んでいる。
そして2つ目はアクティブな資料。アクティブというように動きが結構あるもの。つまり、今しかかりの仕事や定期的な業務の書類といったものだ。これらは、取り出しが簡単なXフレームとハンギングフォルダに入れている。その設置場所もいつ必要になってもすぐに取り出せるように仕事場の椅子に座ったまま、手が伸ばせるところである。
そして3つ目。これは何と表現したらいいのだろうか。例えば、郵送されてきた展示会の招待状やメーカーの新製品ニュースリリースといったたぐいのもの。食品に例えると、賞味期限が早い生もの的なものだ。すぐ捨てる訳にもいかず、かと言ってファイリングしてしまうと、永久に葬り去られてしまう。
以前私は、これらのものを机の上に置いていた。しかし、こうしたものは次々とまた新しいものがやってくるので、ちょっと油断をすると、机の上にはすぐ山ができ、その山は日増しに大きくなっていってしまう。
今は机の後に置いてあるホワイトボードにテープなどで貼り付けている。これなら机の上は散らからず、振り向けばそれらが見える。さながら机のスペースを壁に拡張したようなイメージだ。
こうした書類の整理に、これも仲間入りさせてもいいかもしれないというものが現れた。それがコナリスエンタープライズ社によるジャバラック。
■ 自分で組み立てる
これがユニークなのは、素材が段ボールで、組み立て式になっているところ。もし処分するとなればバラバラにして段ボールゴミとして廃棄することもできる。昨今は大きなゴミを出すのに、お金がかかる時代なので、この手軽さはなかなかうれしい。さて、「ラックを組み立たてる」というと、なにやらひと汗をかきそうな大仕事なイメージがある。しかし、これは大丈夫。ペーパークラフト感覚で出来てしまう。工具もいらず素手で簡単に組み立てることができる。
では、その組み立て方からご紹介しよう。まず、本体となる段ボールを広げる。
今回はこのひとつながりのダンボールだけで作る。つまり、ワンパーツということだ。はじめに、側面にあるギザギザを谷折りする。
次に、端っこに折りたたまれている「つの」と呼ばれるものがある。あらかじめマジックでマジックテープで固定されているものをベリベリとはがして起こしてあげる。
そして本体を大きく二つに折る。
収納スペースらしき段々の部分があり、これをかみ合せて、切り込みに差し込んでいく。
最後、そう、もう最後なのだ。先程の「つの」を反対側の差し込み口にセットして、再びマジックテープでとめれば完成。
作業時間はものの5分くらい。汗をかくヒマなど全くない。組み立てられたものを見ると、一枚の段ボールで作られたとは、ちょっと思えないような立体感あふれるものなっている。
商品名に「ジャバラ」とあるが、まさにジャバラのポケットが出来ている。実に的を得たネーミングだ。
裏面には、出席簿を綴じていたようながっちりとしたひもがあり、これで壁にかければいい。
■ A4書類を収納できる
Vの字になったところが収納スペースで、ポケットは全部で5つある。収納できる書類の大きさは最大でA4サイズ。
今や書類の主役はA4である。しかし、たまにやや小さいB5サイズでやってくることもありえる。ちなみに私は B5の原稿用紙を愛用している。それが入るかどうか試してみたところ、問題はなかった。
Vの字型のポケットがB5サイズでもしっかりとホールドしてくれる。また、パンフレットなどでは、細長い特殊の形をしていることもある。こうしたものも概ね大丈夫。あまりにも細長いものは、右か左のどちらかに寄せてあげれば対応できそうだ。
一つのポケットの厚みは、およそ1センチくらい。メーカーによるとコピー用紙で120枚分ぐらいは収納できるという。十分な収納スペースと言える。
そもそもこうした書類ラックは、冒頭でもご紹介したように、書類を入れっぱなしにするのではなく、頻繁に出し入れすることが求められる。となると、気になるのは書類の出し入れのしやすさだ。
先ほど1つのポケットの奥行きが1cmとあったが、ポケットの入り口が大きくV字に拡がっているので、書類を入れるのは思いの外楽だった。そして、書類を取り出す時もポケットの底がまっすぐではなく、やや斜めになっているので、
そう、ちょうどスキージャンプの選手がジャンプした時のように頭がすこしばかり手前側に倒れている。なので、取り出しやすくなっている。
先程は壁掛け式だったが、この ジャバラックには実はもう一つの使い方がある。それは床に置いて自立させるというものだ。そのためのスタンドパーツが付属されている。
こちらもダンボールで組み立て式。やはりものの2分くらいで作れてしまう。
■ 雑誌ラックにもなる
床に置いて使うとなると先ほどのように書類を入れるだけでなく雑誌を入れるラックとしても使うことができる。しかし雑誌は、ご存知のように結構な重みがある。はたしてこのダンボール素材で耐えられるのだろうか。きっと皆さんもそこのところが気になるところではないだろうか。そのご期待にお応えして、めいっぱいの雑誌を入れてみた。
しかも、雑誌の中でもやや重めのムック系だ。しかし、ジャバラックは表情を変えることなく、静かに立ちすくしていた。そうは言っても、内心辛いんじゃないのかと思って少々意地悪をして ジャバラックの片隅を勢いよくたたいてみた
しかし、どうだろう。やや揺れはするものの、倒れることはなかった。
恐れ入りました。A4サイズということで大方の雑誌はいけそうだ。私の持っているものの中で唯一入らなかったのは、やや横幅の広い雑誌「Pen」くらいだった。
何冊かまとめて買って壁にズラリと掛けたりするのもいいと思う。これからやってくる年末の恒例の机の大掃除。机の上に次々やってくる
とりあえず的な書類や雑誌を整理する一時待機所としてこれはいいかもしれない。
□ ジャバラックはこちらで販売されています。
■ 記事作成後記
* 壁からぶら下げる時は、雑誌を収納するのはちょっと難しそうです。壁掛けの時は、あくまでも書類やカタログ程度にしたほうがよそうです。
* 床置きで雑誌を入れる際、特に1~2冊くらいしか入れない場合は、下側のポケットに入れたほうがいいです。そうしないと、不安定になります。
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