文具で楽しいひととき
デルフォニックス
ロールペンケース
働き方が変わると、ふだん使う文具の顔ぶれも微妙に変わってくる。たとえば最近はペンケースをあまり使わなくなった。というのもペンを持ち歩くことがほとんどなくなかったからだ。事務所がホームオフィスになったことで、働く場所が固定化された。つまり物理的な移動が減り、ペンを持ち運ぶ必要がなくなった。でも今までの仕事の流れでなんとなくホームオフィスになってからも、引き続き革のペンケースを使っていた。使うたびクルクルとほどいて取り出していたが、この作業必要?とフト思った。よくよく考えてみたら、このクルクルは不要である。もっと素早くペンが取れたらいいのにと、頭の片隅で感じ始めていた。こうした違和感が生まれた時が何かを変えるサインなのだ。
■ ロールペンケースを広げて立ててみた
それまで使っていた革のロールペンケースを広げていつものギブソンホルダーに立ててみた。困ったときのギブソンホルダーだ。何かと役立つ。これでクルクルと解く手間はなくなった。ただ、クリップが固定されていて、両手でペンを取り出す必要があった。できれば片手でやりたい。
次に帆布製のロールペンケースを同じように広げて立ててみた。これはペンの腰あたりまでしかなく浅め。しかもクリップで固定しない。片手でペンをつまみ、そのまま取り出せた。私の求めるサッと取り出すことが実現できた。
■ よく使う文具も
このスタイルが今のホームオフィスを軸足にしている私にピタリと来た。梱包作業やサンプルを作成をする時によく使うカッターやハサミがある。それらのツール系も同じようにスタンド ロールペンケースにセットしてみた。作業をしながらでも片手でサッと必要なツールが手に取れる心地よさは最高だった。収納スペースがひとつひとつ別れているのも、それぞれのツールの位置を固定させることができ、次第に手が迷わずに伸びるようになっていった。
ベルトがだらんと垂れていたので結んでみた
調子に乗って、このロールペンケースを追加で買った。よく使っている0.9mm芯のペンシルや2mm芯ホルダーだけのセットも作ってみた。定期的にペンを持ちかえるのがスムーズになった。
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私は仕事をしていて何かでつまずくとそれがすごく気になる。それまで気持ちよく回転していた思考がそこで一旦止まってしまうからだ。今回の場合で言えば、取ろうとしたペンがサッと取り出せないこと。その行為のつまずき、ノイズと言ってもいい。それを解決したことで頭の回転はグルグルと回り続けてくれる。これが仕事のはかどりでは大切なんだと思う。
デルフォニックス ロールペンケース
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