文具で楽しいひととき
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A4フォルダー Paper Dock
以前から作りたいとずっと温めていた商品だった。いわゆるマニラフォルダーのA4版である。マニラフォルダー はレターサイズということでA4書類を入れると両端が少しだけはみ出てしまう。ならば自分で作ってしまえと思った訳である。
商品名は「A4フォルダー Paper Dock」。「Dock」とは船の修理・点検・荷役作業をする施設のこと。書類を船にたとえると、Paper Dockに書類が入り、修理・点検のように精査・チェックされて出て行く。書類が出たり入ったりする、その様子がまさに船のDockのようであることからこう名付けた。
■ 風合いのある紙
カラーはオリーブ・ネイビー・ボルドーの3色。この3色セットにコッパー(銅)色のクリップを3つ付属している。紙は平和紙業さんの「ディープマット」を使用している。バガス(サトウキビ)パルプが10%ほど配合されている。基本はサラサラとしているが、指先に意識を集中させるときめの細かいザラッとした風合いも感じられる。名前の通りマットな質感がある。厚みは220kgで適度なハリと、ここがとても重要なのだが、気持ちよくしなるバランスがある。そうした紙である。
一般的なこうした紙フォルダーというと、個別フォルダーがある。Paper Dockは似ているようで違う。まずサイズ。個別フォルダーがA4より大きくゆとりがあるのに対して、Paper DockはほぼほぼA4ジャストサイズ。両端は1mmずつくらいしか余裕はない。
そして、しなり具合も違う。個別フォルダーはパリッとしたハリがありしなりはあまり望めない。Paper Dockは気持ちよくしなる。かと言ってフニャフニャではなく、ある程度のコシがある中でやわらかさも併せ持っている。この塩梅にこだわった。
個別フォルダーは主に書類を保管しておくことが役割なのだろう。このあと詳しく説明するが、Paper Dockは保管よりもむしろ中の書類の閲覧性に重点を置いている。
■ 中の種類がパラパラとめくって見やすい
使い方はA4の書類を中に入れてインデックスの下に少し出ている書類に指をかける。そのまま雑誌をパラパラと見ていく要領でめくっていく。このPaper Dockは書類の閲覧性がすこぶる良い。いざ書類に書き込みが必要となれば、机の上でPaper Dockをフラットに広げてその上で書いていけばいい。
数枚の書類をひとまず入れておくとき、よく使われているのがクリアフォルダーだ。クリアフォルダーは2辺が閉じられているので中に入れたまま書類を見るのはちょっとやりづらい。一方でクリアフォルダーは中の書類をしっかりホールドしておくことは得意だ。Paper Dockは中の書類がめくって見やすい分、3辺が開いているので書類が滑り出てしまう心配はある。こうした違いがそれぞれにはある。
Paper Dockの収容枚数は20枚くらい。個人的には10枚ほどを入れた時が心地よく感じる。20枚以上入れたい場合は予めある折り目をもう一つつけてマチを作ることで30枚くらいは入れておくことができる。折る場合は、折り筋に定規を添えていくとうまくいく。
■ 長めのタイトルもOK
インデックス部分はラベルを14cmくらいの長さまで貼ることができる。長いプロジェクト名も楽々書き込める。私はヤマトのメモックロールテープの再生紙オフホワイトをインデックスに使っている。キレイに剥がせるのでPaper Dockを何度でも再利用していける
デスクではギブソンホルダーなどに立てかけておくと、サッと取り出せて便利。
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基本は現在進行中のプロジェクトの書類を入れてパラパラと参照したり修正を加えたりする使い方に最適である。こうしたフォルダーにこだわると、日々の書類仕事がぐっと楽しくなってくる。
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