文具で楽しいひととき
K-DESIGN WORKS
T-Hole Punch for FLEXNOTE
リングを外さず、紙も傷めずページを自由につけ外しできるFLEXNOTE。ペリペリと外し、プチプチと綴じていく音も楽しい。このフレキシブルに紙の着脱を可能にしているのがT字状をした切り込みだ。通常のパンチ穴とは全く違う特徴的な形をしているため、これまでFLEXNOTEが用意する専用のリフィルを使うしかなかった。
FLEXNOTEでは2019年の暮れにクラウドファンディングでこのT字状の穴というか切り込みを開けられる専用パンチの製作・販売を発表した。途中思わぬコロナの影響もあり少し時間がかかったが、たくさんの支援者が集まりこのほど完成した。私も一口支援させていただいた。
■ 質感のよいパンチ
ヨーロッパでよく見かけるステープラーのようなスタイル。工具という感じがとてもする。手にするとズシリとした重さがある。メタルのボディは少々ザラザラとしていて、スリムながら握りやすさがある。
実際に使ってみたいと思う。紙を先端のすき間に差し込みハンドルを押し込む。シャリという軽い感触がある。と同時に切れ味鋭い刃が紙を切ったという感触が伝わってくる。引き抜いてみるとクッキリとしたT字が切り込まれている。専用リフィルのT字と比べると全く同じ形をしている。
左がパンチで開けたもの、右がFLEXNOTEのリフィル
取説によると、0.1mmの厚みの紙を最大で8枚まとめてパンチできるという。私が普段使っているコピー用紙をペーパーゲージで計ってみると、0.09mmだったので、これなら8枚まとめてパンチすることができる。なお、紙だけでなく0.8mm以内のPPシートも対応可能だそうだ。
■ ガイドでパンチの間隔を整える
付属品として、四角いプラスチックプレートがある。これは純正のFLEXNOTEのパンチ穴の間隔にしていくためのもだ。老眼の私にはちょっと表示が小さすぎてハズキルーペを必要としそうだが、表面に細かなガイドがある。このプレートを本体の横にある穴にセットする。両側どちらからもセットできるようになっている。
まずは紙の端をキチンと揃える必要がある。そのガイドラインが2本。一つにはD3/D4/D7そしてA5とある。FLEXNOTEですでに販売されているサイズのもので、ここのラインに紙の端っこを合わせてパンチしていく。ちなみにもう一本のガイドラインにはD10 A4とある。D10というサイズの純正リフィルはなかったと思う。これはA4用ということらしい。今後A4サイズも展開していくということなのだろうか。
最初のパンチ穴は慎重に開けていった方がいい。ここがずれてしまうと、後もそれに合わせてずれていってしまうことになる。2つ目以降のパンチはとても簡単だ。プレートには突起があり、すでに開けたパンチ穴をそこに合わせていけばいい。これを繰り返していく。
本体下をこの様に広げるとパンチしたカスを取り除ける
■ 色々な紙が使えるようになる
左がFLEXNOTE オリジナルのD3、そして右が今回私が自作したD3ショート
世の中には様々な紙が存在している。その中で人それぞれ好みの紙というものがあるものだ。そうした好きな紙にT字状のパンチをしていけば、オリジナルのFLEXNOTEになる。ただFLEXNOTEは紙のつけ外しをしていくものなので、ある程度の厚みがあった方が紙のやれが生まれにくいと思う。私は画用紙やレイド紙が好みなので、それで作ってみた。表紙もお気に入りのグムンドの紙にして、そこに活字スタンプをおしてみた。
単体で使っていくのなら、紙のサイズも自由にしていってもいい。縦長のD3は、私には少し長すぎる。そこでD3をベースに少し短めのD3ショートにしてみた。こういうカスタマイズが色々と楽しめることが、専用パンチという存在により広がっていく。
クリームレイド紙
画用紙
*
好きな紙だけでなく、場合によっては資料にパンチをしたり、封筒にパンチをしてポケットリフィルを作るなど、FLEXNOTEライフの楽しさは工夫次第でどんどん広がっていく。
封筒をとじこんだ姿もまたいい
とじた状態で封筒の中のものを出し入れできる
K-DESIGN WORKS T-Hole Punch for FLEXNOTE 2,500円+Tax
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