文具で楽しいひととき
ダイゴー
フレームマンスリー手帳 2021
2021年で4年目を迎えるフレームマンスリー手帳。もともとは市販のマンスリー手帳の外枠をグレーのマーカーで囲って、1ヶ月に形を与え視覚的に捉えながら使っていた。その使い方をダイゴーさんに提案して商品化していただいたものだ。フレームを付けることに加え、予定管理に集中できるよう、余計なものを極力取り除いているのも特徴。たとえば、曜日は日本語のみだし六曜すらない。人は見ようとしていなくても、自然と目に入ってくるものも頭の中で「これはなんだ?」と処理をはじめてしまう。手帳を見る時、余計なモノを頭に入れず自分の予定だけの処理に頭をフル回転させたい。あたかも予定をガシッとわしづかみするように見て扱っていけるというような感じで。
それをさらに一歩進めるべく、今回マンスリーページをリニューアルしてみた。
■ クッキリ見えるマンスリーページ
ご覧いただければすぐわかるが、1ヶ月の中と外で色を変えてみた。1ヶ月の中を白に、外側をアミカケグレーにしている。これまではやや太めの線でグルリと1ヶ月の外枠を囲んでいた。一部のユーザーの方からはその線が少々強すぎるという声もあった。そこで、色で分けてみることにした。外枠の線は細くなっているが、色による境界が生まれ、1ヶ月の輪郭が浮かび上がるようになっている。これまでの太枠線の時は線の方についつい目が行っていたが、今回の新フォーマットでは色味の明るい白い1ヶ月の内側に自然と目がいくようになる。見るべきは線ではなく、1ヶ月の中身の方なのである。
これまでは1ヶ月の外側が白い「余白」だった。そして今回は、そこが白ではなくグレー。言わば「余グレー」ということになろうか。この「余グレー」は、ちゃんと書き込みができる色あいにしている。実は、このあんばいが難しかった。クッキリとさせるには「余グレー」を濃くすればいい。でもそれだと、「余グレー」に書いたものが目立たなくなってしまう。そのバランスをとった色になっている。私が普段使っているシャープペンで書いても文字はしっかりと視認できる。予定そのものは、白い1ヶ月の中に書き込み、そこに書ききれないこと、たとえばそのMTGに持参すべきものや、確認すべきことといった附帯情報を外側に書いていくことも引き続きできるようになっている。
実際に書き分けてみると、予定と附帯情報がキッチリと分けられて見た目にもスッキリする。
また細かなところでは、この「余グレー」をしていくにあたって、基本色であるグレーとオレンジをやや落ち着いた色に変更している。これはメインのフレームマンスリーページだけでなく各種カレンダーページの色合いも同様だ。
月末と月の始まりが繋がったイヤープラン。月をまたいだ予定管理に便利。
一年間を一つの円で表したイヤープラン。一年間の予定をザックリと管理できる。
■ カバーに新色追加
カバーも一部リニューアルしている。これまで人気の高かったネイビー、そしてグレーはそのままに新色としてオールブラックとキャメルを追加した。グレーは実は、少しだけマイナーチェンジをしている。ペンホルダーの所だけシボ加工のある素材を使っている。
ブラックは当初からずっと検討してきたカラーの一つだった。ただネイビーと色味がどうしても似てしまうのでこれまで敬遠してきた経緯があった。今回はあえて追加してみることにした。これまで1色だけはビビッドなカラーを加えていたが、今回はそれをキャメルにして全体的に落ち着いたカラーバリエーションにしている。私個人は新色のキャメルを使っていくことにした。
■ 2020年、私の使い方
先ほども触れた予定のマスの中に書ききれないことを外に書き出すという使い方について、2020年の今年は大いに活用できた、という実感がある。というのも、これまでは少し遠慮気味に外側の余白を使っていた節があった。あれもこれもとたくさん書きすぎて余白がなくなってしまうのでは、という心配が常に心の何処かにあった。しかし、数年にわたって使ってみてよくわかった。余白を使い切るほど附帯情報はないものなのだ。何も遠慮などせずにじゃんじゃん使っていっていいんだ、ということがようやくわかってきた。
その附帯情報を書く際、線を外側に引き出していく。始点と終点を楕円の●印にすることで、程よく目立たせることができる。これは数年前からやっているが、個人的にはとってもしっくりとくる。単に線で引っ張り出して書くだけだと、見落としてしまうことがあった。手帳紙面にはない楕円の印を採用することで紛れてしまうことなく程よく目立たせることができるようになる。
その余白の使い方も自分なりの使い方が定まってきた。左側の余白には、日付までは決まっていないがその月にやるべきことを書き込むスペースにする。たとえば、その月に免許の更新があるとか、どこどのショップに行くなどだ。そして上下にある余白には、先ほどのその日のマス目に書ききれなかった附帯情報を書く。情報を場所ごとに書き分けることで必要な情報がすぐ分かるようになった。
「カギカッコふせん」も活用している。日のまたがる出張などの日程のはじめと終わりを囲ったり、重要な締め切りには[ 」]を貼るなどしている。この「カギカッコふせん」はマンスリー手帳との相性がよい。
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冒頭でも書いたようにフレームマンスリーでは、とにかく予定管理のしやすさにこだわっている。いろんなことが書ける「手帳」というより「スケジュール帳」という役割に徹している。そもそも手帳における予定管理のしやすさとは、結局のところこういうことなんだと思う。それは、そのページの中の予定がどの位置にあるかということ。つまり「位置把握のしやすさ」ということだ。ページを開いてここら辺に予定がある、あるいは予定が空いているなどがすぐわかるということ。フレームマンスリーは1ヶ月の形がクッキリとしているので、その予定の位置把握がとてもしやすくなる。
ダイゴー フレームマンスリー手帳 2021年 各1,300円+Tax
ハンディピックのフレームマンスリーもあります。
ロフト BLEND カギカッコふせん 各380円+Tax
YouTube「pen-info」チャンネルでも紹介しています。
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