2019.11.05(443)

「サッと書くためのシャープペン」

パーカー

ジョッター シャープペン

パーカージョッター シャープペン

パーカージョッターのシャープペン、前々から気になっていたペンだ。

ジョッターのボールペンタイプは以前から使っていた。私自身が買った記憶がなく、どなたから頂いたものなのかずいぶん前から家にあった。前軸にはパリのお店か会社のロゴが印刷されている。たしかな手応えのノック感とカチッという音。少々クラシカルなデザインながら時を軽々超えた良さがある。なにより軽快な書き心地で要所要所で使ってきた。

パーカージョッター シャープペン

そのジョッターにシャープペンタイプ(芯は0.5mm)があるのは前から知っていた。私は気になるペンがあっても、すぐには買わない。それを買った後に、私の日々の暮らしや仕事の中で明確な役割を与えてあげることが大切だと考えている。活躍の見込みが立たないものはいくら気になっていようが買わないようにしている。ジョッターペンシルは、かねてより気になってはいたが私の中で活躍させてあげるシーンが思い浮かばないペンだった。

そんな中、仕事で京都に行った時、行きつけのショップであるアンジェさんの本店を訪ねた。そこでパーカージョッターのシャープペンが私を呼ぶように並んでいた。その時、ひとつの用途がフト思い浮かんだ。それは、手帳用のシャープペンだ。というのも、ふだん手帳用に使っているラミー2000ペンシルを中国のイベントで展示するため一時的に貸し出しをしていた。とりあえず別なシャープペンを手帳にセットして使っていたが、それを替えてもいいかもと思いついたのだ。

考えてみると私は文具店で文具を見ている時、結構頭をフル回転させているのだと改めて思った。グッとくる文具を見つけ、それをもし自分の日々の暮らしや仕事に取り入れるとなるとどんなシーンがあるだろうかをめまぐるしく考えつづけている。道理で文具店をあとにする時は、ぐったりと疲れていた訳だ。

パーカージョッター シャープペン

今回は、手帳用に買ったパーカージョッターのシャープペンのお話。これが思っていた以上にとても手帳向けなペンだった。

■ コンパクトボディ

パーカージョッター シャープペン

長さ13cmちょっと、ふだんノート用に愛用しているぺんてるP207より1cmほど短い。ペンにおける1cmはかなり大きい。というのも全体の長さからすると7%くらいにあたるので。軸の直径はグリップあたりでP207と比較してみると、わずかにジョッターの方が太かった。ショートサイズのわりに意外と握った時にしっくりくるのは、このバランスのせいなのかもしれない。ペン先の芯が出てくるところは、根元から段々細く絞りこまれカクンと角度をつけて最終的に細くなっている。これらがひとつのパーツで構成されている。しかもメインボディと完全に固定されていて分解はできないようになっている。当然、ガイドパイプを引っ込めることはできない。そもそもガイドパイプは短めなのでひっこめる必要性も全く感じない。製図シャープペンのペン先をロングガイドパイプと言うが、これはショートガイドパイプということになろうか。カチカチと2回ノックするとやや短めだが、書くには十分な芯が出てくる。書いてみると、とても安定感がある。

パーカージョッター シャープペン

パーカー ジョッター シャープペン ラミー2000 ペンシルラミー2000ペンシルと比べても短い

パーカージョッター シャープペン

パーカージョッター シャープペン

パーカージョッター シャープペン

パーカージョッター シャープペン

■ 手帳用に最適

パーカージョッター シャープペン

私の用途は手帳にセットして日々の予定を書き入れていくものだ。「フレームマンスリー手帳」にセットしてみる。私は矢羽根の部分がペンホルダーの上にくるように少し浅めに差し込んでいる。この方がペンが取り出しやすいし、ペン先をペンルダーに覆い隠せる。仮にペン先が少し飛び出したとしても、ジョッターはペン先がショートガイドパイプなのでいずれにせよ安心だ。

パーカージョッター シャープペン ダイゴー フレームマンスリー手帳

パーカージョッター シャープペン

そして、日々の予定記入に使っていった。一週間もすると、とても扱いやすいことに気づかされた。基本はごくふつうのシャープペンなのに、これは一体どうしたことだろうと首を傾げた。たぶん、こういうことなのだと思う。このショートサイズがチョイ書きにしっくりくるのだ。ショートサイズなので、ノックをしようとした時に親指をノックボタンにかけやすい。つまり親指の移動距離が短く済むのだ。これは書くたび行う動作なので、スムーズにできるに超したことはない。そして、握った時の取り回しやすさもショートサイズならではだった。手帳への記入というのは、ちょっと予定を書くということの繰り返し。時間と先方の名前くらいのものだ。そのチョイ書きをジョッターは実に快適にこなしてくれる。

パーカージョッター シャープペン

パーカージョッター シャープペン

パーカージョッター シャープペン

内蔵の消しゴムについても触れておきたい。というよりも私はキャップに注目した。キャップの先端には3本の溝があり、キャップを引き抜くときのちょうどよい指がかりになる。私の手元にあるものでの比較でしかないが、このキャップの溝はボールペンタイプにはなかった。ちなみにボールペンタイプはノックボタンは引き抜けない構造になっている。私は手帳記入において、結構頻繁にこの内蔵消しゴムを使うので、こうしたちょっとした配慮はとてもうれしい。そのノックボタンを引き抜くと今や懐かしいピンク色の消しゴムが現れる。まずまずの消し心地だった。

パーカージョッター シャープペン

パーカージョッター シャープペン



「ジョッター」という言葉を改めて調べてみると、メモする、手早く書きとめるという意味だった。そもそもこのペンはサッと書くためのものだったのだ。そのために扱いやすいコンパクトさになっているのだ。ということを含めて考えてみても、手帳用のペンという用途は、実はとても正しいものだったように思う。しばらく手帳にセットして使っていこうと思う。

パーカージョッター シャープペン

パーカージョッター シャープペンこのショートサイズはYシャツの胸ポケットにピタリとくるサイズでもあった

パーカージョッター シャープペン昔のジョッターとは矢羽根のデザインが微妙に違う

パーカージョッター シャープペン  2,000円+Tax
私が買った「アンジェ河原町本店」さん
ダイゴー 「フレームマンスリー手帳

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