文具で楽しいひととき
コクヨ
ドットライナー ロング
修正液に代わって修正テープが出はじめたばかりの頃、もったいなくてなかなか使えなかった。それが今では、各社からたくさんのタイプが出され、修正テープは空気とまではいかないが、ふつうに目にするようになり遠慮もすっかりなくなった。付き合いたての異性と数年が経過し、接し方が少し変わってくるとでも言おうか。たとえが違うかな。。
テープのりも今やすっかり文具の定番となり、気兼ねなく使えるものとなった。ただ、売り場を見渡してみると、なぜかコンパクトさをうたったものばかり。タップリと使えるものが意外と少ない。そうした中で見つけたのが、この「ドットライナー ロング」だ。ロングというよりも、ビッグといういでたち。
■ 36mという安心感
レギュラータイプが16mなので、倍以上もある。使っていてもすぐになくならない安心の長さだ。私は結構頻繁にテープのりを使うので、リフィル交換タイミングがすぐにこないこうしたロングタイプを切望していた。このロングタイプを私は普段、自宅の書斎の引き出しに入れている。当初はこの大きさが少々邪魔な印象もあったが、むしろ引き出しの中の圧倒的な存在感を示してくれるので、サッと手に取れる便利さをむしろ最近では感じている。
■ はがされることが前提ののり付け
私がテープのりを積極的に使うようになったのには、きっかけがある。一口で「のり付け」と言っても実は色々なシーンがある。たとえば、領収書を経費ノートに貼ったり、資料をノートに貼ったりなど。こうした使い方は、紙と紙を貼り合わせて完了となる。これ以外にもうひとつあるのは、あとではがすことを前提に貼るというシーン。たとえば郵便で受け取った封筒を開けるというものだ。一般的には、ヤマトのりなどの液体のりで貼ることが多い。私は、テープのりで封緘というのは「もったいない」という気持ちが心の片隅にこびりついていて、これまでやってこなかった。
そうした中、ある方から請求書を送って頂いた。その封筒がテープのりで封緘されていたのだ。その封を開けるのがとても心地よかった。封筒をビリビリと破ったりせずに、結構キレイにペリペリと開けることができたのだ。
そうか、こうしたはがされることが前提ののり付けというのがあるんだなと改めて知った。私はこれまで液体のりやスティックのりで封緘を行っていた。しかし、それは封筒の受け手に面倒くさい開封作業を強いていたのかもしれない。ただ、一方であまりにも簡単に封が開けられるのも、それはそれで不安ではある。
そこで、私は以下のような二重貼りをしている。まず、封筒のフタの際にビーッと引く。この時、両端は1cmくらい余白を設ける。受け取った方が封を開ける時に指を差し込むスペースだ。次にそのフタが重ね合わせられる側にもテープのりをひく。こちらは念のためなので中央だけ。試しにこのやり方で封緘して、3日経ってから自分で封筒を開けてみた。結果は、まずまずキレイにはがせつつも改ざんができない状態になった。
テープ幅は1cm
*
今では封緘作業に加え、資料をノートに貼る、いわゆる貼りっぱなしときなどにも積極的に「ドットライナー ロング」を使っている。資料を貼る時には結構な長さを引くが、この大きなボディのおかげで握りやすく安心感がある。リフィル式になっていて、私はリフィルを常備して万が一に備えている。36mもあるので、使い切った時には結構な達成感も味わえる。
〔追記〕
テープ残量が少なくなった時に引きが少々重くなる印象がありました。しかし、これもそろそろ交換時期が近いぞという合図として私は受け止めています。
リフィル式とは言え、ほぼこれは本体じゃないの?というくらいのいでたち。その分、交換はとても楽ですけどね。
*コクヨ ドットライナー ロング 600円+Tax
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