■ 「丸めて持ち運べるホワイトボード」 住友スリーエム <ポスト・イット>貼ってはがせるホワイトボード 8,925円
□最近、色々と便利になっている一方、
なんでもかんでもがシステマティックになり過ぎている。
会社で会議をひとつ開く時もそう。
会議室をちょっと覗いて空いているからと言って、
勝手に使ってしまう訳にはいかず、
社内のウェブで予約を入れるといった
しかるべき手続きが必要だったりする。
なにも会議室でなくても、
社内の休憩所やオフィスの一角でも会議は開けないこともない。
ただ、
ひとつだけ足らないものがある。
それはホワイトボード。
会議では多くの人の意見が飛び交う。
飛び交わせているだけでは、意見は
まるでシャボン玉のように
生まれては消えを繰り返す。
やはり、これはという意見はみんなに見えるように文字にして
残さないといけない。
それ故、ホワイトボードは会議の必需品と言える。
そんな会議室が取れない時でも、どこでもホワイトボードがある会議が出来てしまう
というのが、この「<ポスト・イット>貼ってはがせるホワイトボード」だ。
□この商品名をお読みいただければ、
これが何であるかが、
おおかた察しが付いてしまうというそのものズバリのネーミングだ。
でも、それではこのコラムがここで終わってしまうので、
あれやこれや色んな角度から見てみたいと思う。
□商品は、カートンボックスに入っている。
どこでも会議ができるように持ち運びやすさも考慮されているのだろう、
箱には取っ手も付いている。
重さは670gと、とっても軽量。
中には、グルグル巻きになったホワイトボードが入っている。
ホワイトボードは中芯に巻き付けられた状態になっている。
これを広げていく。
おもて面はツルツルとしたホワイトボード用の加工、
そして裏面には、両端にテープが貼られている。
これをはがすと<ポスト・イット>ノートの貼ってはがせる粘着面になっており、
あとは、壁などに貼りつければ
ホワイトボードが出来上がってしまう。
実にシンプルで簡単だ。
ちなみに、どこにでも貼れるという訳にはいかず、例えば布面には貼ることができない。
どんな素材に貼れて、逆に貼れないのかについては、
<ポスト・イット>ノートを思い浮かべればいい。
これまでの経験値から<ポスト・イット>ノートがしっかりと付きそうな所をさがせばOK。
□大きさは60cm×90cm。
ちなみに、この上に90cm×120cmという大きめサイズもある。(13,650円)
さすがに会議室にあるような大きさとまではいかないが、
簡易会議用としては十分ではないかと思う。
たまに、
会議室の壁自体がホワイトボードになっているのを見かけるが、
住友スリーエム社でも、そのための素材を製造・販売している。
実は今回のものは、
そうした素材に<ポスト・イット>ノートの粘着剤を付けたというものだったのだ。
これまであったものを組み合わせて、まったく新しいものを作りだしている点が面白い。
そもそもアイデアというものには、全く新しいものは存在せず、
実はすべて既存のもの同士の組み合わせでしかない。と、
とある本で読んだことがある。
今回のものは、まさにその典型例と言えそうだ。
□このホワイトボードには、
黒・赤のマーカーとイレーザーが付属されている。
特に、このイレーザーは消す面が6層になっており、
汚れたらはがせば、新しい面がでてくるという合理的な作り。
□ホワイトボードを見てみると、
ふつうのホワイトボードでは見かけないものがある。
フチをグルリとスポンジ状のものが取り巻いている。
これは、壁に貼って使うこのホワイトボードならではのもの。
白い壁にこれを貼っていたとしよう。
会議が白熱して、ホワイトボードと壁との見境がつかなくなって、
思わずはみ出して書いてしまうということも十分にあり得る。
壁を汚してしまったら、総務の人に大目玉をくらうことになりかねない。
そうなったら、以後「会議室以外での会議は一切禁止」という事態に
発展していくことだって考えられる。
そこで、住友スリーエム社では、そうした総務の人対策として
ガードを付けたのだろう。(たぶん。。)
□壁をよごすことなく、たっぷりと意見が出て
無事に会議が終われば、
速やかに後片付けをしなくてはならない。
そこで気になるのが、このホワイトボードの仕舞い方である。
普通の<ポスト・イット>ノートなら、書き終わればポイッとゴミ箱に
捨ててしまえばいい。さすがに、これはそうはいかない。
では、どうするか。
先ほど、グルグル巻きになった状態をほどく時に、
中にあった芯を使う。
ホワイトボードの粘着面をこの芯に貼り付け、
クルクルと巻いていく。
この芯の表面素材は、
はがしやすい加工になっている。
最後も粘着面でピタリと固定すれば片付け終了。
これで、何度も使うことができる。
とは言っても、壁に付いた汚れが段々とたまって、粘着力が
弱くなってしまうことがある。
そうした時は、
別途、スリーエム社から出ている「掲示用テープ」というものを入手して、
弱くなった粘着面の上から貼ってしまう。
この「掲示用テープ」は片面が通常の粘着(貼ったら基本はがせない)、
その裏面がは貼ってはがせるタイプになっているというものだ。
これを使えば、粘着面の心配はほぼなくなる。
□このホワイトボードがあれば、
今回ご紹介したような「どこでも会議」というスタイルはもちろんのこと、
自分のデスクの近くに貼って「自分専用のホワイトボード」として、
はたまた、外出先での打ち合わせやプレゼンにと、
まさにモバイル ホワイトボードとしても使うことができる。
(2008年8月19日作成)
<関連リンク>
■ 「手軽にホワイトボードを使う」 コクヨ 創材 Light Write Board