文具で楽しいひととき
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「非日常の白さ」ラミー ノト ホワイト+シルバー
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5月、デザインフィルさんの工場見学をさせていただいた。秋葉原駅からつくばエクスプレスに乗ること20分、さらにバスに10分ほど乗ったのどかな住宅地の一画にデザインフィル流山工場がある。
この工場では手帳や便箋、リングノート、システム手帳のリフィルなど様々な紙製品が日々作られている。中に入ってまず気づいたのは、天井から吊された大きな加湿器。見ていると定期的に霧を吹き出していた。工場内は一年中湿度50〜60%に保たれているという。紙は湿度によりしなったりするので、厳密に管理されているそうだ。
最初に案内されたのは「刷版室」。ノートにしても手帳にしてもなにかしら印刷されている。その版を作るための工程だ。部屋半分くらいを占める大きな機械がその仕事を担っている。出来上がった版を見せてもらったが、大人が両手を広げてようやく持てるくらい大きなものだった。
版ができたらそれを元に印刷をしていく。こちらもやはり大きな機械。UV印刷機というものだそうだ。担当の方が操作するとその大きな機械から印刷された大きな紙が次々に出て来た。色々とご説明をお聞きしたが、この機械の中でどんなことが行われているのか外側からは伺い知ることができないので、正直いまひとつピンとこなかった。
次に案内されたのは、活版印刷機。ドイツ製で40年くらい前のものをフルオーバーホールしたものだという。まるでクラシックヴィンテージカーのようにピカピカして美しかった。技術的にはさきほどの大きな機械の方がすごいのだろうが、私はむしろこちらの活版印刷機の方に魅力を感じた。なんと言っても、何が行われているのかが一目瞭然なのだ。印刷前の真っさらな紙を一枚ずつ機械が空圧かなにかで取り上げ、それを立体的な活版の前にセットしてガシャンとプレスして隣にストックされていく。メカニカルにせっせと動く様子に何とも言えず暖かみを感じた。
こちらはインクのストック棚。ひとつひとつの容器にはどの商品に使われるインクなのかが明記されていた。これらのインクはオリジナルで調合したものだという。「ダイヤメモ」など、自分が知っているラベルも見つけると、意味もなく「よし!」という気持ちがする。
そして、リングノートにリングをセットする工程も拝見した。リングが大きなロールに巻かれていて、迫力があった。一冊一冊機械を使ってではあるが、リングがセットされていく様子を目にし、今後リングノートを使う時は、こうした人に手にで作られてということを噛みしめてページをめくっていきたいと思った。
そのすぐ近くのラインではPLOTTERのリフィルに穴を開ける作業が行われていた。一度に6個の穴をあけるのではなく、2個ずつ開けていた。その方が紙への負担が少ないのだそうだ。
見学の最後に「PLOTTER」のオリジナルリフィル製作の体験をさせて頂いた。テーブルには色々な紙が用意されていた。色とりどりの無地の紙、そして印刷されたものなど。それらを50枚自由に選んで表紙を付ける。参加されている方の内男性は私も含めて無地系の紙を選んでいて、女性の方は写真など印刷系を選んでいる傾向があった。選び終わったものをスタッフの方にお渡しすると、目の前で黒い糊を背に塗ってもらう。乾くまで20分ほど待って完成だ。販売されるPLOTTERのリフィルもまとめて何冊も行うが、同じように手作業で背に糊づけを行っていくという。至るとこで手作業が織り交ぜられているデザインフィルの流山工場だった。
他の参加者の皆さんは、角丸パンチでコーナーを丸くしていました。私は角アリが好きなので、あえてそのままにしました。
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