文具で楽しいひととき
CATEGORY / MEMO
レギュラーでコーナーディレクションさせて頂いているショップ「ツールドブレイン」。今回は文具ではなく、「父の日コーナー」をディレクションしました。シーンを朝、デイタイム、ナイトと時間で区切ってお父さんが便利に使えるアイテムをセレクトしてみました。ダイヤルで度数が調整できるリーディンググラスや、ガーデニングなどアウトドアでも使える折りたたみイス、スポーツクラブのウェアを入れておける防水バッグなどなど。
ツール・ド・ブレイン全店で開催中です(国立店・ららぽーと湘南平塚店・さいたまコクーン店・なんばシティ店)。
CATEGORY / おすすめショップ
先日、講演の仕事があり福岡へ行った。福岡に行ったら訪ねてみようと思っていたインディ系ステーショナリーショップがあった。「インディ系ステーショナリーショップ」とは、あくまで私が勝手に名付けているカテゴリーで、つまり、我が道を行くという個性的なショップであり、オーナーのこだわりがお店の隅々まで充満しているというものだ。今回、訪ねたのは「アイデアスイッチ」というショップ。
その日は、15:00の飛行機で帰ることになっていたので、あまり時間がなかった。調べると開店時間は13:00から。あまりゆっくりと見られないかもと心配していたら、今回同行してくださった方が、事前にお店にお話いただき特別に開店時間を早めていただけることになった。ありがたい限りだ。行ってみると「午前中は貸し切り」という看板が出ていた。なんと私のためにお店を貸し切りにしていただいたのだ。まるでマイケル・ジャクソンにもでもなったみたいだ。(マイケル氏は東京ディズニーランドを貸し切りしたということがあるので)
ご厚意に甘えてタップリと楽しませていただいた。2015年にオープンしたという「アイデアスイッチ」。人と人が出会うことで化学反応が起きて何かが生まれるという思いを込めてこの店名にしたそうだ。ご自身でも工作など手をせっせと動かして作るのが好きだというオーナーの野村もえみさん。お店のコンセプトを「つかうとつくる文具店」としている。店内には、工作できるスペースや道具が揃っていて、ちょっとマニアックな工作文具なども販売されている。
窓側に用意された工作コーナーからクルリと振り返ると、50歳の私が小学生の子供に返って、思わず目をキラキラと輝かせてしまう、そんなこだわりの文具所狭しと並んでいる。ひとつひとつのペンには、黒い紙を使ったPOPが添えられており、それが何のためのものであるのか、どう使うと便利であるかが説明されている。先ほどの工作コーナーはコンセプトのひとつ「つくる」が実践され、こちらは「つかう」がしっかりと提案されていた。
「アイデアスイッチ」さんでは、オリジナルサービスを行っている。「ストックペーパーノート」というものだ。これは、買ってはみたものの使い切れず家で死蔵してしまっている数々の紙を小さなリングノートにしてくれるというものだ。好きな紙でオリジナルリングノートを作るというサービスはよくあるが、紙を持ち込むというのは面白いと思った。紙を使い切れずに死蔵させている方にはうれしいサービスだ。どんなノートにするかにもよるが、大体1,000円〜くらいで一冊できるそうだ。
1時間ほどタップリと店内を満喫して、色々と買い物をさせていただいた。福岡に行く際はまた訪ねてみようと思う。
*アイデアスイッチ
今回私が買ったものです。乳白色の鉛筆キャップはコヒノール製。はじめて見ました。
CATEGORY / ニュース
「ライトな本格シャープペン」ぺんてる P207 P209
CATEGORY / ニュース
「静かに進化していた」ポスタルコ リーガルエンベロープ
CATEGORY / 文房具サロン_イベント
ゴールデンウィークの5/3〜5、銀座・伊東屋さん(10F)で開催された文具ファンのためのイベント「文房具サロン」。3日は「趣味の文具箱Day」、4日は「pen-info 土橋正Day」そして、5日が「伊東屋Day」という盛りだくさんな内容でした。
伊東屋さんから今回のお話をいただいた際、4日の「pen-info 土橋正Day」ではどうぞ土橋さんのお好きなイベントをしてください。内容はお任せしますという夢のようなオファーでした。文具好きにとって聖地である伊東屋さんでイベントをさせていただくだけでも嬉しいのに、その内容も自由に企画できるなんて、文具の仕事をこれまでやってきてよかったとつくづく思いました。
という訳で、私らしさをタップリと表現した展示・イベントを企画させていただきました。
■ 展示コーナー
私がこれまでプロデュース・ディレクションさせて頂いた文具を一堂に並べました。現在販売しているダイゴーの「すぐログ」「フレームマンスリー手帳」、山櫻の「伝書紙」をはじめ、すでに販売が終了しているトライストラムスの「ハック!ノート」、アシュフォードの「トラベルペンケース」やM5の「IDEA Sketch」の展示などなど。
私が普段愛用している文具を厳選して並べてみました。ポスタルコの「リーガルエンベロープ」は13年愛用しているものです。
原稿執筆に愛用している満寿屋さんに特注した原稿用紙。本「暮らしの文房具」の草稿生原稿も展示しました。
多くの方々に注目いただいた使い切った「短い鉛筆」
海外で見つけた個性的なステーショナリー
愛しの廃番文具。左側にあるのはデザイナー ルイジ・コラーニ氏の直筆サイン。氏がデザインしたペリカンNo.1のボールペンのデザイン思想をイラストで説明してくれましたものです。ペンは3本の指で握るので、その中央は△になるから、グリップを緩やかな三角形にしたとわかりやすく説明してくださいました。
鉛筆のブランドごとの書き味を体験出来るコーナー。鉛筆だけでなく、私のオススメする鉛筆削りM+R0601やKUMの削り味比較や消しゴムの消し味比較もできるようにしました。
〔BOOKコーナー〕
これまで書かせていただいた9冊の本、そして私が普段文具の仕事で参考にしている愛読書や写真集を並べ、太陽の光が降り注ぐ窓際のソファでリラックスしてお読みいただけるようにしました。
■ トークイベント
「時計式ToDo管理ふせん」ワークショップ
翌週月曜日の予定を「時計式ToDo管理ふせん」に書き込みながら、体験いただきました。
〔対談イベント〕
POSTALCO マイク・エーブルソン氏 × pen-info 土橋正
「ポスタルコのものづくり、文具やデザインなど今関心のあること」
ポスタルコらしさとは?ポスタルコプロダクトを作り上げるプロセスとは?マイクさんにとってデザインはどういう役割か?などなど、マイクさんの言葉でポスタルコについて語っていただきました。
〔語り合う会〕
「最高の書き味を共有しよう」「永く使っている文具」
伊東屋のスタッフさんも参加されたり、皆さんのそれぞれの文具へのこだわりを体いっぱいに吸収できた会でした。
〔対談イベント〕
スケッチトラベラー ハヤテノコウジ氏 × pen-info 土橋正
「pen-info の内側とこれから」
私、ならびにpen-info のことをスタート当初から知っていただいているハヤテノコウジさんにインタビューアーをつとめていただきました。pen-infoをはじめたきっかけ、コラム作成のプロセス、文具撮影の仕方、そして今後の展開プランなどについてお話いたしました。
伊東屋さんが今回の「土橋正Day」のために名付けてくださったテーマが「土橋正の文具への向き合い方が(手に取るように)わかる一日」。私はこれまで、文具を通じて自分という人間、そして考え方を発信してきたように思います。その意味でとてもしっくりとくる素敵なテーマでした。ふだんは、ウェブをベースに情報を発信していますが、このイベントではそれらを実際に触ったり、聴いていただいたりとリアルに、まさに手に取るように知っていただける場となったと思います。伊東屋さんのワンフロアを自分色に染めた空間にできて、それはそれは夢のような1日でした。