■その9 「大人の鉛筆削り」 DUX社 鉛筆削り 2,100円
□鉛筆を削る方法は、大きく分けて
電動の鉛筆削りを使う、または、自分の手で削る、がある
私は断然後者である。
□じっくり時間をかけて自分の手で鉛筆を削り、
まっさらな紙の上に削りたての鉛筆で書く時、
一種の緊張感がある。
鉛筆で書くということは、鉛筆を削ることから
すでに始まっている。
ここに、その鉛筆削りという行為そのものを存分
に楽しませてくれる逸品がある。
□ドイツDUX社のものである。まず、値段が1,680円する。
鉛筆削りがなんでそんなに高いのと思う方も
いるかもしれないが、
それを納得させるに十分なものとなっている。
□まず、本体が真鍮削りだしとなっている。
サイズは幅3cm・奥行1.6cm・高さ1cmと、
よくある鉛筆削りの小ささながら、手にのせると
ずっしり重い。重さ35g。
概観は金色で見た目の高級感も充分。
□さらに、本体を収める専用皮ケースが付属している。
どうして、鉛筆削りにケースが・・・・しかも皮製なのか。
個人的にはこういう徹底したこだわりは大好きである。
これは、おそらく真鍮製の本体をガードするためと、
カバンやポケットなどに入れて持ち歩くことを
想定しているのだろう。
こんなにこだわった鉛筆削りは他にはなかなかない。
これなら1,680円というのも頷ける。
一生ものの鉛筆削りといったところである。
□わたしはこの鉛筆削りで手持ちの鉛筆を手あたりしだい
削ってみた。
削り心地はしっかりとした真鍮ボディのおかげで、
なかなかのものだ。
□一緒に持ち歩くとしたら、以前にも紹介した
ファーバーカステル社のUFOパーフェクトペンシルがいい。
UFOには鉛筆削りはついているが、気分で使い分けてみたい。
□機能的には、本体横にダイヤルがある。これで削り方を好みに応じて
3段階に変えることができる。
ダイヤルには1、2、3があり、回してみると「カチッ、カチッ」という
しっかりとしたクリック感がある。
1を選ぶと芯の先が少し短め、3は長めとなる。
□刃はプラスドライバーで交換が可能となっており、
DUX用の替え刃が別売りされて
いるのがうれしい。(2枚入りで350円)
せっかく本体が真鍮なので、
刃を交換しながら、末永く使いたいものである。
■ DUX シャープナー 鉛筆削り[DZ002]は、こちらで販売されています。
■ こちらでも手に入ります。(替え刃もあります。)
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